5月上旬に、ジョグスパの会員さんみんなとマラソン大会に出場してスパに入って打ち上げをするという「ジョグスパ・ツアー」を初めて海外で行ってきました。 ところはマレーシアのコタキナバル。ジョグスパとは開始当初から共に歩んで来てくださっている大塚製薬(株)を休職して海外青年協力隊員としてウルスナン村の広報活動をしている永岡愛さんが企画をしてくれ実現しました。
そこで村の小学生を対象にランニングを楽しんでもらう催しを開きました。そこで見たもの。子供達が目を輝かせてのびのびと、そしておもいおもいの走り方で楽しんでいる姿。メッシのユニフォームを着て俊敏に走る男の子、「かわいい」という日本語が書かれたTシャツを着たまあるい愛おしい顔でマイペースで走る女の子。各々が各々の走りたい走り方で走っていたのです。
走り方や走る目的は人それぞれだと思います。でも共通しているのは「自分がこんな風に走りたいと思うような走りができる」ということではないでしょうか?自分にとっての快適な走りと言い換えられるかもしれません。ウルスナン村の子供達を見ていてそんなことを考え、ジョグスパに参加下さる方にも、「自分がこんな風に走りたいと思うような走りができる」ような機会・場をご提供したいと改めて思ったのでした。
そのためにジョグスパはどんなことができるのか?久保コーチと相談をして、今シーズンは以下のようなコンセプトでジョグスパを創っていきたいと考えています。
2018年度のコンセプト
タイムトライアルを定期的に組み込んで、その時点での自分の実力(潜在能力)を把握し、その潜在能力を発揮するために、どのくらいのペースや強度で練習を行うべきかを明確にし、適切な練習メニューを選択・実行してもらうことで、より快適に楽しく速く走られるようになってもらうことに貢献していきます。
具体的には以下の3項目を取り入れます。
①定期的なタイムトライアル実施
②3クラスの目的の明確化
③推奨大会を考慮した年間のプランニング
①定期的なタイムトライアル実施
タイムトライアルのタイムからハーフマラソン、フルマラソンのタイムが導き出されます。その考え方は「ジャック。ダニエルズのランニング・フィーミュラ」に則ったもので、久保コーチと石田が約10年間一緒にランニング・プログラムを考えてきて、現状でベストなトレーニング方法なのではないかと感じている考え方です。ですので、今シーズンはこの考え方を前面に押し出してジョグスパを実施していきたいと思っています。
導き出されたタイムはあなたの潜在能力。実際の記録と想定タイムに乖離がある場合は何かが足りないということになります。それが最大酸素摂取量を増やすことなのか、長い距離を踏むことなのか。客観的な数値から課題を抽出し、その課題を解決するための練習をコーチと相談しながら実施してもらいたいと思います。
②3クラスの目的の明確化
インターバルクラスは「VO2max(最大酸素摂取量)」を向上させること。ゼエハアするような練習です。ペース走クラスは「LT値(乳酸性作業閾値)」を向上させる練習。走ると乳酸がでるのですが、それが身体にマイナスにならない状態を向上させるための練習です。LSDクラスは比較的長い距離をゆっくり走るクラス。長い距離を楽に走られるように、Running Economy(ランニングエコノミー)を高めるためのちょっとした知識や経験をしてもらいます。
練習内容はあくまでも目的ベースで考えていきますので、目的を達していれば極端な話、走らない練習なんてこともあるかもしれせん(笑)内容は目的ベースで各コーチ・スタッフが考えていきます。
③推奨大会を考慮した年間のプランニング
みなさんはプロのアスリートではありません。仕事があったり、家族との時間があったり、友人との会食があったり。当然ながら、ランニングだけが生活の全てではありません。他にもやりたい事がある中で、ランニングの時間を如何に確保するか?そのためには年間のプランニングが重要ではないかと考えました。出場大会などはみなさんそれぞれの好みなどがあるとは思いますが、ジョグスパは今年も、横浜マラソン、湘南国際マラソン、古河はなももマラソンを推奨大会とし、その大会でベストなパフォーマンスを発揮してもらえるようなメニューを組んで行きたいと思います。
これまでも基本的には同じ考え方でメニューを組んでいましたが、今年はより計画的に、より年間プランニングを意識して、皆さんに走る場をご提供したいと思います。
大まかな年間スケジュールは以下の通りです。
今の実力を知る———–
5月2日
5月9日
5月16日<3km タイムトライアル>
5月23日
5月30日
6月6日
6月13日
6月20日
6月27日
1ヶ月ちょっと経って実力はどうなっているかを知る———–
7月4日<3km タイムトライアル>
7月11日
7月18日
7月25日
横浜マラソンの体力づくり練習ができるようにするために走ることに慣れる1ヶ月(走る日を増やす)———–
8月1日
8月8日
8月15日
8月22日<3km タイムトライアル>
8月29日
横浜マラソンのための体力づくりの1ヶ月間(距離稼ぎ)———–
9月5日
9月12日
9月19日
9月26日<3km タイムトライアル>
一番の走り込みの1ヶ月間(最大練習量)———–
10月3日
10月10日
10月17日
10月24日
※10月27日 東京トライアルハーフ (任意で出場)
※10月28日 横浜マラソン(推奨大会)
10月31日
湘南国際マラソンへ向けての調整1ヶ月間(質は上げて練習量は落としていく)———–
11月7日
11月14日
11月21日
11月28日
※12月2日 湘南国際マラソン(推奨大会)
3月のはなももマラソンに向けて練習量を落として疲れを取りつつ、1月の練習に繋げるために体力は維持する1ヶ月間———–
12月5日
12月12日
12月19日
12月26日<3km タイムトライアル>
はなももマラソンへ向けて一番の走り込みの1ヶ月間(最大練習量)———–
1月9日
1月16日
1月23日
※1月26日 東京30K(任意で出場)
1月30日
はなももマラソンへ向けての調整1ヶ月間(質は上げて練習量は落としていく)———–
※2月3日 神奈川マラソンハーフ(任意で出場)
2月6日
2月13日
2月20日
2月27日
3月6日
※3月10日 古河はなももマラソン(推奨大会)
3月13日
3月20日
3月27日
4月3日
4月10日
4月17日
4月24日
途中、より良いプログラムにするために、柔軟に変更していく可能性はありますが、基本的にはこの上記の考え方で今シーズンのジョグスパを実施していきたいと思いますので、今シーズンもぜひ積極活用いただき、そのことで少しでも「自分がこんな風に走りたいと思うような走りができる」ことに役立っていきたいと思います。
ランニング・デポ ジョグスパ担当 石田