スカイスパYOKOHAMAは、2年に1回ドイツ・シュトッツガルトで開催される温浴国際見本市”インターバッド(Interbad)”に、1998年より毎回参加し、スパの本場であるヨーロッパの技術、サービスなどの最新動向を、自分達の目で見て、肌で感じる取り組みを実施しています。
今年も10月1日より、全10日間の視察ツアーを慣行し、インターバッド他、ドイツ国内の8施設を視察しました。

エクストラ・アウフグースの特徴

2年に1回ドイツのシュトッツガルトで開催される、世界最大のプール、温浴機材、サウナ、心理療法に関する国際見本市。各業界の最新トレンド、最新機器の展示を行っています。 スカイスパ一行は、主に温浴機材、サウナに関するサービス・機材を展示するブースを訪問し、情報・資料収集を精力的に行いました。

ドイツ温浴施設視察

インターバッド以外にも、以下の7つの温浴施設を訪問し、精力的な視察を行いました。

SCHWABEN QUELLEN(シュワーベンクエーレン)@Stuttgart
FRIEDRICHSBAD(フリードリヒバッド)@Baden-Baden
CARACALLA SPA(カラカラスパ)@Baden-Baden
BADERHAUS(バダハウス)@Bad Kreuznach
TAUNUS THERME(タウナステルメ)@Bad Homburg
KAISER-WILHELSMS-BAD(カイザーウィルヘルムバッド)@Bad Homburg
REBSTOCKBAD HEIAN-KYO-SAUNA(リブストックバッド平安京サウナ)@FRANKFURT

サウナ

ドイツの施設は、お風呂よりもサウナを中心とした施設造りがなされており、サウナが健康に良いということが人々に浸透していると感じられました。したがって、どの施設もサウナは充実しています。サウナ室の数も、5室以上あるのが普通です。多いところでは、15室ある施設もありました。ドライサウナに始まり、スチームサウナ、ハマーム、体を冷ますために壁面に氷が貼り付けられた部屋など、多種多様なサウナが揃っていました。

サウナは、どこも男女共有で、しかもタオル1枚で入っているため、最初はかなりビックリします。ドイツ人にはそれが当然で、「何らおかしくない」という顔で入っているため、ドギマギしていると逆にこちらが恥ずかしくなってきます。2-3日も入っていると慣れてくるのが不思議です。

室内にはサウナマットがなく、代わりにお客さんが各自持ってきているタオルを下に敷いて利用しています。壁に注意書きPOPなど一切ないにもかかわらず、このような利用方法が徹底しているところに、日本との文化の違いを感じました。

今回のドイツ温浴施設訪問の目的のひとつに、現在スカイスパで実施中の「ロウリュウ」(サウナ石にアロマを含んだ水を掛けて、一瞬にして大量の蒸気を発生させ、それをタオルで仰いで熱気を起こすパフォーマンス)の質と魅力を高めることにありました。

ドイツでは、このパフォーマンスを「アウフグース」(「ロウリュウ」はフィンランド語)と呼ばれており、どの施設でも実施されるほど人気があり、一日に何回か実施されるが、どの回も開始前にはサウナが満員になるほどでした。

現在スカイスパで実施されているロウリュウとの違いは、その内容(水をかける回数、タオルを仰ぐ回数)もさることながら、お客さま全員が「なぜこのプログラム(アウフグース)が体に良いのか」ということを理解していると感じられたこと、アウフグース実施中は入室を禁止したり、プログラム終了後にアウフグースを体験した人達だけにドリンクを提供したりと、限られた人だけが体験できるというエンターテイメント性をつくりだしているということにあると感じられました。

→ 2004年12月17日より、スカイスパYOKOHAMAオリジナルの「アウフグース」を導入しました。
これまで実施してきた「ロウリュウ」に、本場ドイツの内容を取りいれたロウリュウのグレードアップ版

お風呂

どこの施設でも、サービスの中心はサウナ。したがって、お風呂もサウナで火照った体を冷ますことを目的としたモノがほとんどです。お風呂は、一人用の深さのある水風呂や、大型の水風呂(プール)がほとんどです。また、ほとんどの施設に外気浴ができるスペースがあり、そこに設置されたリクライニングチェアで、読書をする姿が多く見受けられました。ここも、基本的には男女共有です。

リラクゼーション&ビューティケア

日本同様、どの施設にもマッサージなどの付帯サービスが充実しています。マッサージはどこの施設も人気で、施術まで待たされるような状況でした。
レストランは日本の施設ほど充実しておらず、ドリンクバーのようなところのみという施設も見受けられました。冷水器が設置されていないため、水分補給のためには飲料を売店で購入する必要があり、不便に感じました。水を簡単に飲むことができる日本の環境のありがたさを、身に染みて感じました。

照明

ヨーロッパは伝統的に照明の使い方がうまく、特に北欧を中心とした北ヨーロッパは年間の日照時間が短いため、灯かりとの付き合い方に工夫を凝らしていました。今回視察したドイツの各温浴施設も例外ではなく、具体的には、日本で一般に使用されている「蛍光色(蛍光灯)」ではなく、「電球色(電球)」を使用したり、間接照明を利用して、「くつろぎ」の空間を上手に演出している施設が多くみられました。

館内音楽

多種多様な温浴施設を視察しましたが、その中でもより高い品質のサービスを追及しようとする施設(例: カイザーウィルヘルムバッド)は、その品質追求の一環として、館内の音楽にもこだわりを見せていて、五感を通したリラクゼーションという観点で、「耳からのリラクゼーション(聴覚を通したリラクゼーション)」ということにも重きを置いていると感じられました。