[北欧サウナ巡礼の旅 vol.3]バルト海沿いの会員制サウナハウス


本日は、ヘルシンキ到着後、最初に訪れたフィンランドサウナ協会のサウナハウスをご紹介。

ここのサウナは会員制。なんとフィンランドサウナ協会の会長さんにご案内いただけたので、入浴が実現します。

サウナハウスの様子は、日本サウナスパ協会にとても素敵で、良くまとめられたマルコさん(一緒にヘルシンキマラソンを走った)の記事がありますので、詳しい内容はこちらに譲るとして、僕が今回のサウナ巡礼の旅で、「サウナは人間の五感を呼び覚ますものなのではないか」と感じたので、その観点でここのサウナをご紹介しようと思います。

五感というのは、ご存知の通り、視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚と5つの感覚のこと。

フィンランドのサウナは、日本のサウナよりもこの五感を使う環境が整っていて(使わそうとする仕組みになっているとも言える)、サウナ入浴後は人間が本来持っている機能を取り戻せているような感覚を受けます。

そして、このフィンランドサウナ協会のサウナハウスは、この五感を呼び覚ますための環境が最も整っていました。

 

触覚

ここにはスモークサウナと電気サウナがそれぞれ数種類あり、温度・湿度のセッティングが異なります。日本になくフィンランドで特徴的なのはやはりスモークサウナ。このスモークサウナが発する熱は、電気サウナのそれと異なり、なぜだかとても柔らかい。肌でその柔らかさ、優しさを感じることができます。肌が喜んでいる感覚があります。気持ちイイなぁと。

入浴する人達が湿度が足りないなと感じたらサウナに水をかける(セルフロウリュ)ので、常に湿度が高めに保たれていることも肌への優しさに繋がっているのかもしれません。

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サウナ入浴の後は、サウナハウスの直ぐ横にあるバルト海に飛び込みます。日本で水風呂に入るように、温冷の違いを肌で感じますが、ここのサウナが素晴らしいのは、自然の環境の中で外気浴できること。太陽の暖かさ、風の涼しさを肌で存分に感じることができます。

 

嗅覚

フィンランドのサウナはサウナ室に何かしらの香りが存在することが多いです。ヴィヒタ(白樺の枝を束ねもの)の香りが主流ですが、スモークサウナで特徴的なのはそのスモークの香り。たき火やBBQをした時に身体に付く香りと思ってもらえば良いと思うのですが、その香りが大好きな自分はその香りで嗅覚が生き返る感じがします。

 

視覚

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ここのサウナはバルト海の脇に建っているので、サウナ入浴の後、すぐその海(でも淡水)に飛び込め、その後海沿いで外気浴ができます。そして、この外気浴する場所がそれはもう風光明媚。訪れた時間がちょうどサンセット前だったこともあり、太陽の光で湖面がキラキラしています。

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お天気が良かったこともあり、空の青さも目に気持ち良い。景色を眺めるだけでととのうほどの美しさで、眼が喜んでいる感覚がありました。

 

聴覚


外気浴中、ベンチに腰掛けて目を閉じると鳥のさえずり(カモメの鳴き声)が耳に入ってきます。夕方の涼やかな風を感じながら、耳には風の音が気持ちよく。これはここのサウナならではのとても特別な環境だったかもしれません。

 

味覚

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サウナに入った後はお腹が減りますが、ここのサウナには素敵な食事がととのっています。美味しかったのはサーモンスープ。スカイスパでもスープのある鍋料理は人気がありますが、サウナの後の塩っけがありサッパリしたこのサーモンスープに、舌と胃が喜び震えているようでした。

 

日本のサウナももちろん五感を呼び覚ますような効果があるのは間違いありません。でもそれが感覚の1つや2つを対象にしているところが多いのかなと。スカイスパには何が足せるのかなぁなどと思いにふけりながらの気持ちよい外気浴でした。

次回はリトアニアのサウナ(ピリティス)をご紹介。ここでも五感を呼び覚ますを感じます。

 

担当: 広報部 石田毅

 

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